JAPAN XV、マオリ・オールブラックスに26-14で初勝利!新体制初白星で再びテストマッチへ

7月6日(土)、愛知・豊田スタジアムで「リポビタンDチャレンジカップ」マオリ・オールブラックスとの第2戦に臨んだJAPAN XV。第1戦の完敗を払拭すべき一戦となったが、メンバー変更は最小限にとどまった。先発に関しては共同キャプテンのSH齋藤直人、あらためて招集されたWTB髙橋汰地が入った以外は第1戦から変わらず。リザーブにはベテランSO/CTB立川理道が入り、若手主体のチームを落ち着かせる役割を担った。

2試合連続で共同キャプテンを務めたHO原田衛(右)とSH齋藤直人(撮影/齋藤龍太郎)

前半、JAPAN XVは第1戦に続いて先手を取る。10分、敵陣ゴール前まで迫ったJAPAN XVは、相手のノットロールアウェイのペナルティからSH齋藤がすぐにクイックタップで仕掛け、左大外で構えていたCTBサミソニ・トゥアにロングパスを送る。CTBトゥアがトライを決めて、JAPAN XVが先制に成功。スコアを5-0とする。

ディフェンスの改善の成果が出て、相手に得点を許さなかったJAPAN XVは、22分にSO山沢拓也がPGを決めて3点を追加。8-0とする。36分には途中出場のPR竹内柊平がシンビンとなり数的不利の状況に陥ったものの、そのまま8点差で試合を折り返す。

3戦連続先発でボールキャリーやプレースキックを見せたFB矢崎由高(撮影/齋藤龍太郎)

後半、ニュージーランド、マオリ族の代表として負けられないマオリ・オールブラックスは修正を図りつつ数的有利を活かし、5分にHOカート・エクランドがトライ。CTBラメカ・ホイヒピがゴールを決めて、8-7と1点差に迫る。

15人に戻り、前半のモメンタムを取り戻したいJAPAN XVは、10分にSO山沢のPG成功で11-7と点差を広げる。さらに直後の13分、敵陣トライライン寸前まで迫ったJAPAN XVは、ラックからボールをピックしてPR竹内がインゴールに飛び込み、トライ。SO山沢のゴールも決まり、18-7とさらにリードを広げる。

27分にはマオリ・オールブラックスHOタイロン・トンプソンにトライを決められ18-14とリードはわずか4点となったが、相手にシンビンが出たこともあり、JAPAN XVはラスト10分で「超速ラグビー」を加速させていく。33分、FB矢崎由高がPGを決めて21-14とリードを広げると、36分、敵陣ゴール前でラインアウトモールを組んだJAPAN XVは力強く前進し、最後はボールを保持していたHO佐藤健次がトライ。26-14としたJAPAN XVが日本ラグビー史上初めてマオリ・オールブラックスから勝利を収め、エディー・ジョーンズ新HC体制下での初白星を手にした。

攻守で貢献したCTBサミソニ・トゥア(後方)とWTB根塚洸雅(撮影/齋藤龍太郎)

「非常にいいスピリットで臨んだ試合でした。この2試合の結果は1勝でしたが(今日は)非常にいい形でできたと思っていますし、嬉しく思っています。今日は日本のラグビーにおける大きな一歩になりました。先発15人中13名が日本人選手でした。我々としてはそのメンバーが(今日)戦うとふさわしかったと考えています」(エディー・ジョーンズHC)

若い日本人選手主体で会心の勝利を手にしたジャパンは、再びテストマッチに臨む。まずは7月13日(土)のジョージア戦で、宮崎合宿などで磨いてきた腕を披露したいところだ。

取材・文・写真撮影/齋藤龍太郎(楕円銀河)

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