3月4日(土)、サンウルブズがもう一つのホームであるシンガポールでキングズ(アフリカ2カンファレンス)と対戦します。
昨季、キングズは全体の17位で、サンウルブズは18位。昨年4月3日、第6節の直接対決はキングズ33−28サンウルブズという大接戦だったものの、サンウルブズにとって初のアウェー戦、キングズは慣れ親しんだホーム(ネルソン・マンデラ・ベイ・スタジアム)での試合でした。
今回は、サンウルブズが戦えば必ず接戦となる(というジンクスが続いている)ホーム、シンガポール・ナショナルスタジアム。チーターズには31−32、ブルズには27−30と敗れているものの数点差で、強豪ストーマーズとは17−17の引き分けでした。キングズは長距離遠征、それも25人の少数精鋭での敵地入りとあって、サンウルブズにとっては好条件が揃っています。
そんなサンウルブズがキングズ戦のメンバーを発表しました。
【3月4日(土)キングズ戦・サンウルブズ登録メンバー】
1 三上正貴(東芝ブレイブルーパス)
2 堀江翔太(パナソニック ワイルドナイツ)
3 伊藤平一郎(ヤマハ発動機ジュビロ)
4 リアキ・モリ
5 サム・ワイクス(コカ・コーラレッドスパークス)
6 エドワード・カーク ◎ゲームキャプテン
7 金正奎(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)
8 ヴィリー・ブリッツ(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)
9 田中史朗(パナソニック ワイルドナイツ)
10 ヘイデン・クリップス(東京ガス)
11 福岡堅樹(パナソニック ワイルドナイツ)
12 デレック・カーペンター(サントリーサンゴリアス)
13 ティモシー・ラファエレ(コカ・コーラレッドスパークス)
14 中鶴隆彰(サントリーサンゴリアス)
15 江見翔太(サントリーサンゴリアス)
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16 日野剛志(ヤマハ発動機ジュビロ)
17 山本幸輝(ヤマハ発動機ジュビロ)
18 浅原拓真(東芝ブレイブルーパス)
19 谷田部洸太郎(パナソニック ワイルドナイツ)
20 松橋周平(リコーブラックラムズ)
21 内田啓介(パナソニック ワイルドナイツ)
22 ウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラレッドスパークス)
23 ジェイミー-ジェリー・タウランギ(宗像サニックスブルース)
2月18日のトップリーグオールスターズ戦では元気な姿を見せていたものの、負傷していたSH田中史朗選手がついに戦列に復帰し、今季スーパーラグビー初出場。HO堀江翔太選手とともに日本人最長のリーグ5シーズン目を迎えます。この2人がスーパーラグビーの同じチームでプレーするのは初めてのこと。日本のパイオニアがついにサンウルブズで揃い踏みとなりました。
田中選手のコメントです。
「キングズとは昨年もいい試合をしましたが、残念ながら結果は負けてしまいました。今年はキングズに勝って、そこからまた僕たちのチャレンジが始まると思っているので、この試合は絶対に勝ちたいと思います。サンウルブズのジャージを着られることにプライドをもって頑張りたいと思います。熱い応援を宜しくお願いします」
そして、コンビを組むSOヘイデン・クリップス選手のコメントです。
「サンウルブズの一員として、初キャップを得られることを本当に光栄に思います。いい試合にすることで、コーチ陣にも恩返しができればと思っています。グランドに実際に立って戦えることを心待ちにしています」
このハーフ団だけでなく、前節リザーブだったFL金正奎選手、FB江見翔太選手も今季初先発となります。松橋周平選手、ウィリアム・トゥポウ選手、そして招集されたばかりのジェイミー-ジェリー・タウランギ選手は初のリザーブ入りでスーパーラグビー初キャップを目指します。
チームをまとめるキャプテン、FLエドワード・カーク選手はこうコメントしています。
「まず、シンガポールに来た事をとても嬉しく思います。私たちは昨年から、シンガポールを第二のホームと呼んでいます。現地の皆様にとても優しく迎えて頂いています。今回も素晴らしいメンバーが揃っています。もちろん先週のハリケーンズ戦での敗北から立ち直る事はとても難しいことですが、「陽はまた昇る」の精神で気持ちを切り替えています。今週のトレーニングも充実し、チームは再生しました。週末のキングズとの試合をとても楽しみにしています。昨年はポートエリザベスにおいてキングズに対して痛い敗戦を喫しましたが、今週末はファンの皆様、とりわけシンガポールファンの皆様の気持ちに応えられるように、準備しています。我々は蘇ります」
「我々は蘇ります」というカーク選手の力強い言葉に、チームとしての闘志が垣間見えます。今季初勝利を目指すキングズ戦は3月4日(土)19時54分から、BS日テレで生中継されます。。
<文・撮影/齋藤龍太郎(楕円銀河)>