現地時間11月22日(火)、ラグビー日本代表が欧州遠征最終戦となるフィジー戦(26日)を行うフランス・ブルターニュ地域圏モルビアン県のヴァンヌへ到着しました。パリのモンパルナス駅からTGVで3時間強。首都から遠く離れた地方都市ですが、ケルト文化を色濃く残している史跡も多い、美しく立派な城下町です。夏はフランス有数の避暑地として多くの人々が訪れるといいます。
そんなヴァンヌに日本代表が移動したのはウェールズ戦の翌日。そして21日朝からさっそく練習をスタートしています。私は報道陣に公開された22日(火)午後の全体練習を取材してきました。地元メディアも集まるなど注目された練習でした。
自然体でリラックスした様子で練習場に現れた選手たち。しかしアップを終えると選手たちの目の色は変わりました。オンとオフのスイッチがわかりやすく切り替わります。組織ディフェンスの練習、個々のタックル練習などを経て、全体の「合わせ」に一番長く時間を割き、最後の個人練習も含めトータル約1時間半。充実した表情で選手たちはチームバスへ引き上げていきました。
練習場からバスまでの短いストロークで、SH田中史朗選手がフィジー戦に向けて語ってくれました。
「(フィジー戦に向けて)特別変わったことはしていません。いつもどおり、コーチ陣がしっかり戦術を伝えてくれて、自分たちがそれを理解して(練習した)という感じでした。ツアー最後の試合なので絶対に勝って終わりたいです」
相手はアンストラクチャーからのアタックを得意とする難敵フィジーですが、準備はこれまでと変わらないようです。欧州遠征2勝目に向けて、準備は着々と進んでいます。
<取材・文・写真/齋藤龍太郎(楕円銀河)>