巻き返しへ再始動だ。ラグビー日本代表は10月26日(土)のリポビタンDチャレンジカップ2024で、「オールブラックス」の愛称を世界に轟かせてきたニュージーランド代表を日産スタジアムに迎えて激突した。
日本代表はこれまで勝利を収めたことがない相手だが(日本代表の0勝7敗)、2022年の対戦では31-38とわずか7点差で惜敗している。新生エディージャパンとしてテストマッチを重ねてきた今、それ以上の結果を残せるのか。60,057人のファンがスタジアムに集結するなど極めて注目の高い一戦となった。
先制したのはジャパンだった。前半5分、敵陣10mライン付近でSH藤原忍のパスを受けた日本代表WTBジョネ・ナイカブラがインゴール目がけて加速。一気に走り切りトライを決める。キャプテンを務めたSO立川理道のゴールも成功し、7-0と先制に成功。これ以上ない好スタートを切った。
12分、16分とニュージーランドに連続トライを許し7-14と逆転された日本代表だったが、直後の19分、敵陣深い位置まで攻め込んだ日本代表は、ゴール前のラックからSH藤原がパスアウト。それに合わせて走り込みボールをキャッチしたNO8ファウルア・マキシがダイビングトライを決める。
スコアは12-14。2点差に迫り逆転を目指した日本代表だったが、その後はニュージーランドに22分、25分、31分、34分、40分と5連続トライを許し、12-43と大差をつけられたところで前半終了を迎える。
後半も前半の勢いを保ったニュージーランドは4分にトライ。12-50とされた日本代表は終盤の28分、途中出場し代表初キャップを掴み取ったPRオペティ・ヘルが敵陣でボールを持つと、PRらしからぬステップを織り交ぜながら相手ディフェンスをするすると抜けて、インゴールへ。代表デビュー戦で代表初トライを決めて、スコアを19-50とする。
さらに反撃し続けたい日本代表だったが、37分と41分にも相手にトライを許し、19-64でフルタイム。大差での敗戦で、通算対戦成績は日本代表の0勝8敗となった。
日本代表は欧州遠征に臨み、11月はフランス、ウルグアイ、イングランドと対戦する。
取材・写真・文/齋藤龍太郎(楕円銀河)