本日8月18日(金)から開幕するジャパンラグビートップリーグ2017-2018。新たなシーズンを迎える各チームには新しい指導者や選手が多数加わり、それぞれどのように変化したのか開幕から片時も目が離せません(第1節初日のカードの事前記事はこちら)。
そして、今季トップリーグはチーム以外の部分でも変化があります。全試合後に公式ソングが流れることが決定したのです。
バンド、カルナバケーション(Carnavacation)の新曲「声あつめて」です。この曲は彼らのメジャーデビュー曲で、近日中にキングレコードから配信限定発売される予定です!
当媒体でもたびたび取り上げてきましたが、カルナバケーションはブラジル音楽を源流とする祝祭系音楽エンタメ集団で、バンドのフロントマンでありボーカル、作詞作曲を手掛けるカンタス村田こと村田匠さんは、ラグビー元日本代表で現トップチャレンジリーグ・日野自動車レッドドルフィンズ(NECグリーンロケッツから移籍)のFL村田毅選手の実兄です。
※ちなみにこのご兄弟のお母様は「おかあさんといっしょ」の元うたのおねえさん、しゅうさえこさんです。
村田匠さん作詞作曲のカルナバケーションのラグビーソングと言えば「だれも知らない」がBS朝日「ラグビーウィークリー」のエンディングで流れたり、豪華なMVが公開されるなど反響を呼んでいますが、それとはまた別の曲です。歌詞は直接的なラグビーソングではありませんが、試合直後の幸せな雰囲気に実にマッチした名曲と言えるでしょう。
「声あつめて」を作った村田さんはトップリーグ公式サイトでもコメントを発表していますが、当媒体にも一言だけコメントをいただきました。
「みなさんが気持ちよくスタジアムから帰れれば、という思いから、帰るときに少しでも心に残る歌が作れればと思って描きました。(『声あつめて』を聴くと)思わず今日のゲームを思い出してしまう、そんな歌になるといいですね。思い出と曲って結び付きやすいものですから」(カルナバケーション・村田匠さん)
制作・販売元のキングレコードのプロデューサー、本田丈和さんにも試合のエンディング曲に決まったいきさつをうかがいました。
「ラグビーのエンタメ性を高めていきたいという話の中で、カルナバケーションの存在が持ち上がりました。そして『ラグビー場で合唱できるようなアンセムが欲しい』ということになり、ではそういう楽曲を作ってみようと急ピッチで制作することに。日本ラグビー協会さんに採用していただき、無事8月18日(金)解禁となりました。ぜひみなさんに聴いていただけるとありがたいですし、18日(金)から試合のエンディングで場内に流れるにあたって観客のみなさんに浸透するとうれしいです。すぐに合唱するには至らないかもしれませんが、まずは心の中でみなさんに歌っていただくことを目指したいですね。機会をいただければラグビー場内でのパフォーマンスもできればと考えています」(キングレコード・本田丈和さん)
本田さんはラグビーとこの曲に通ずる世界観についても語りました。
「私もこれからラグビーファンになる人間ではありますが、ノーサイドという他のスポーツにはない概念、敵味方のないピース(平和)なイメージと、合唱しやすいメロディーを村田さんと一緒に研究しました。その結果、出来上がったのがこの『声あつめて』なんです。歌詞では直接的にノーサイドやトライといった言葉を入れるよりも、ラグビーを知らない人にも伝わるような世界観の歌詞だと思っています。子どもたちがすぐに口ずさんでしまうような覚えやすさも魅力です」(キングレコード・本田丈和さん)
現時点ではトップリーグ公式戦の会場(およびカルナバケーションのライブ)でしか聴くことができませんが、発売はいつなのでしょうか?
「発売はすぐにでもしたいのですが調整中です。近日中に配信の告知をしたいと考えています。アレンジの異なる別バージョンや、みなさんに歌っていただくためのカラオケも配信できれば…」(キングレコード・本田丈和さん)
みなさんぜひ会場へ足を運んでいただき、試合後に耳を澄ませてみてください。試合後の心地いい「読後感」を増幅してくれる、思わず歌い出してしまうような楽曲です。歌詞にも注目ですね。
素敵なラグビーソングがまた一つ増えました!
そして! 当媒体が制作に携わったラグビーソング「だれも知らない」のMVもどうぞお忘れなく!
<取材・文・撮影/齋藤龍太郎(楕円銀河)>