フランスvsスコットランド戦を解説を担当した野澤武史さん(右)。左は実況の四家秀治アナウンサー。
今年のシックス・ネーションズも第2節が終わり、苦戦続きのイタリア代表の試合を除けば、第1節に続いて手に汗握る試合展開ばかりという状況です。やはり連覇を狙うイングランドの快進撃が目立っていますが、接戦ばかりで力の差もほとんどなし。優勝争いの行方も最終盤までもつれる可能性が高そうです。
さて、今週もシックス・ネーションズ全15試合を生中継するWOWOWのスタジオを取材してきました。お邪魔したのは第2節最終戦、フランス対スコットランド戦の中継。放送をご覧になった方ならわかると思いますが、この試合も他の試合と同様にすごかった! 第1節イングランド代表に競り負けたフランス代表にとっては、オランド大統領も駆けつけた負けられないホームゲーム。下馬評を覆してアイルランド代表を破ったスコットランドとしては連勝でさらに勢いを付けたい、そんな思いがぶつかり合う激闘でした。
この試合の解説を担当した野澤武史さんは、前半を終えたところでこの試合を「攻めるフランスと守るスコットランド」とこの試合の構図を表現。「しかしスコットランドも守るだけでなく(アタックを)仕掛けていて、見どころが多い」とも付け加えました。そして後半のポイントとしては「後半70分(=後半30分)から…」とフリップに書きました。互いのランニング強度の落ち方が勝敗を左右する、ということで、スコットランドの面のディフェンスが内から開いてくるのか、それともフランスが攻め疲れてしまうのか、そこの勝負だと予言しました。
そして実際、試合は後半30分から我慢比べのような展開に! 結果はあえて伏せますが、野澤さんが指摘していたとおり攻守の応酬、最終盤での競り合いは目を見張るものがあり、これぞテストマッチという試合でした。
フランスvsスコットランドは14日(火)16時からWOWOWライブでリピート放送されます。まだ見ていない方はぜひご覧ください。目の覚めるようなプレーだけでなく泥臭い仕事の連続で、シックス・ネーションズならではの重みが感じられるはずです。
<取材・文・撮影/齋藤龍太郎(楕円銀河)>